広島のカキ大量死問題:瀬戸内海養殖業の危機

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なぜ“カキ大量死”が起きているのか

  • 2025年秋以降、広島県内を中心に、養殖カキの“へい死”(大量死)が相次いで報告されています。県の報告では、被害は「県内のほぼ全海域」に広がっており、場所によっては 8〜9割のカキが死滅した 海域もあるとされています。
  • この異常事態を受け、農林水産省 の大臣や、広島県 の知事など関係者が現地視察を行い、漁業者や関係者との意見交換・調査が進んでいます。
  • 全国の養殖カキのなかでも、広島県は“国内最大の産地”であり、今回の大量死は日本のカキ供給に大きな影響を及ぼしかねない事態です。

被害の実態 — どこで・どれくらいの規模か

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  • 東広島市や呉市など、複数の主要な養殖海域で「6〜9割が死んだ」「殻だけのカキが大量に引き上げられた」などの報告が相次いています。
  • 11月の段階で、県内の卸売市場での「殻付きカキ」の取り扱い量は 前年と比べ約半減。同時に価格は 約26%の値上がりが見られたとの報告もあります。
  • また、例年であれば3割〜5割の被害率程度だったのに対し、今回は「7〜9割」が死滅する海域も多数。まさに“異例”の大規模被害といえます。

影響 — 漁業、生産、消費への波紋

  • 全国の牡蠣の流通量の大部分を占める広島県の生産量が激減したことで、流通全体に大きな影響。11月の殻付きカキの流通量は例年比で半減、価格は上昇。
  • 飲食店では、例年なら広島産カキを使っていたところでも仕入れ難 → 北海道など他産地のカキで代替する動きが広がっている、との報告も。
  • 生産者・養殖業者にとっては深刻な経営危機。殻付きカキがほとんど商品にならず、収入源を失うケースも多い。広島県・呉市では養殖業者への一時支援金(例:50万円)を決定。
  • 国・県レベルでは、原因分析と共に、業者支援・再建支援の制度整備が進められている。

参考文献

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